大阪で開催されている関西万博は、開幕初日に続き、2日目も入場トラブルに見舞われました。13日に発生した入場ゲートでの深刻な通信障害が影響し、来場者のQRコード表示に遅延が生じ、多くの人々が長時間待たされる事態となりました。この問題は、携帯電話の通信環境の悪化が原因とされ、主催の白覧会協会は、午後2時30分までの間に発生した通信障害を認めました。
事態を受け、白覧会協会は即座に対策を講じ、東ゲートにQRコード表示用のWi-Fi環境を新たに整備することを決定しました。また、携帯電話事業者に対しても通信環境の強化を要請する方針を示しました。しかし、14日には再び長蛇の列が形成され、入場システムの改善が急務とされています。
入場者数は目標として13万人程度とされていますが、実際には混雑が予想以上で、多くの来場者が不満を募らせています。「初日からひどい様子だった」という声や、「午後の混雑をもっと報道してほしい」といった意見も聞かれます。特に、QRコードが表示できない人が多数いたことが指摘され、現金フリーのシステムが影響を及ぼしているとの声もあります。
主催者は、デジタル社会の脆弱性を浮き彫りにした今回のトラブルについて、事前に想定できる状況を考慮していなかったのではないかとの批判を受けています。今後、入場人数の上限の計算や手荷物検査の開始時間の見直しが求められるでしょう。万博開催に向けたネットワーク環境の整備は、今後の成功にとって不可欠な課題となっています。