広陵高校の野球部員の保護者会が10日午後、同校で開催され、約250人の保護者が出席しました。この会議は、学校側の運営体制や指導方針に関する説明を中心に行われましたが、参加者からは一切の質問が上がらず、異様な雰囲気が漂いました。堀校長は「誰一人、質問の手が上がらず、保護者の方が我々の意に同意してくれている様子が伺えました」と語り、出席者の沈黙を肯定的に受け止めました。
この保護者会では、野球部の監督、中井監督も同席し、特に新たな問題が発覚したわけではないと強調しました。しかし、会議の内容や参加者の反応には疑問の声が上がっています。保護者の間では、質問をすることに対する恐れがあったのではないかとの見方もあり、校長の発言に対して批判的な意見が寄せられています。
会議後、堀校長は生徒たちの反応についても言及し、涙を流している生徒がいたことを認めつつも、大きな声を上げたり、体を振わせたりすることはなかったと報告しました。このことから、学校側は生徒たちが感情を抑え込んでいた可能性があると受け止めています。
一部の保護者や観察者からは、今回の会議の進行がカルト的な雰囲気を醸し出しているとの指摘があり、質問をすることができない状況が、学校の運営に対する不信感を招いていると考えられています。また、参加者が質問を控えた理由として、子どもたちが「人質」となっているとの意見もあり、学校の指導方針に対する疑念が深まっています。
このような状況を受け、広陵高校の今後の運営や指導体制について、地域社会や教育関係者からの注目が集まっています。学校側は、今後の対応を慎重に検討する必要があるとの声が高まっており、保護者や生徒の意見をどう反映させるかが課題となっています。