1995年7月30日、東京都八王子市に位置するスーパーマーケット「南平」で発生した凄惨な事件、いわゆる「スーパーナンペイ事件」が、今もなお解決を見ていない。閉店直後、夜間勤務の女性従業員3人が拳銃で命を奪われるという、衝撃的な内容は当時の警察庁長官によって「人間の技とは思えない反抗」と評された。その反抗の経過はわずか2分30秒でありながら、多くの証拠が残されているにもかかわらず、犯人は未だに特定されていないのだ。
事件の日、スーパーマーケットは洋風セールの最終日で、午後4時46分に女子高生のアルバイトが出勤、続いて午後4時48分には47歳のパート女性も出勤した。この日は賑やかな盆踊り大会が周囲で開催されており、午後6時30分には男性従業員が全員帰宅し、その後はパート女性と女子高生2人のみが店内に残された。午後8時51分、女性たちの最後の姿が目撃されたのは、閉店準備をしている最中だった。
閉店後、午後9時15分にパート女性が知人男性に電話をかけ、迎えを頼んだ直後、セキュリティシステムが作動し、続いて発砲音が聞かれた。この短い時間の中で、何が起こったのか。近隣住民が発砲音を聞いたのは午後9時17分で、これが反抗が始まったとされる時間だ。被害者たちは、事務所内でそれぞれ頭部を撃たれ、即死状態で発見された。
奇妙なことに、犯人は金庫にあった526万円の売上金を奪っていなかった。金庫の鍵は差し込まれたままだったが、ダイヤルロックは解除されていなかった。強盗目的であったにもかかわらず、物品を盗む形跡がなかったのは、いったい何を意味するのか。
警察はこれまでに21万人以上の捜査員を投入し、約1500件の情報提供を調査したが、未だに解決には至っていない。事件は通常の強盗事件とは異なり、個人的な恨みやトラブルが絡んでいる可能性も考慮されている。特にパート女性には、過去に金銭トラブルや複数の男性との複雑な関係があったとされ、その背景が事件に関与しているのではないかと推測されている。
最近では、現場に残された粘着テープから得られた指紋が、ある男性のものと一致したとの報道もあったが、決定的な証拠には至っていない。また、元暴力団員や不動産会社社長との関係が浮上し、様々な憶測を呼んでいる。事件に関与したとされる人物たちの多くが、今は亡き存在となっていることも、この事件の謎をさらに深めている。
スーパーナンペイ事件は、単なる強盗事件ではなく、暴力団や水商売の世界が絡んだ複雑な背景を持つ可能性が高い。被害者3人の尊い命が奪われたこの事件が、風化することなく真実が明らかにされる日を、私たちは心より願っている。事件についての意見や考察があれば、ぜひともコメントを寄せていただきたい。