フジテレビが設置した第3者委員会は、2024年3月31日に元SMAPメンバーでタレントの中居正広による性暴力および人権侵害を認定しました。被害者として名前が挙がっているのは、当時フジテレビのアナウンサーで現在はフリーで活動する渡辺渚さん(28)です。この報告は複数のメディアによって確認されています。
渡辺さんは4月13日、自身のInstagramを更新し、28歳の誕生日を迎えたことを報告しました。彼女は「心の傷と向き合いながら過ごす日々」についても言及し、現在もフラッシュバックや目に見えない恐怖に悩まされていることを明かしました。渡辺さんは、「私が生きていられるのは、適切な治療や信頼できる人に出会えたおかげだが、これが偶然であってはいけない」と強調しました。
彼女はまた、「性別や立場にかかわらず、全ての人間の人権が尊重される社会を実現するために、自分もその一翼を担いたい」と述べ、未来を過去に縛られずに楽しむことに挑戦する意欲を示しました。
彼女の投稿には、多くの支持者からの共感が寄せられました。「誕生日すら怖さと戦って迎えている」とのコメントが多く、渡辺さんの苦しみを理解する声が上がっています。一方で、加害者である中居氏に対する批判も高まり、「何の責任も取らないのか」との厳しい意見がネット上で広がっています。
この事件は、芸能界における性暴力問題を再び浮き彫りにし、多くの人々に衝撃を与えています。渡辺さんの勇気ある発言が、この問題への関心を高め、改善に向けた動きにつながることが期待されます。