K-POP業界に衝撃が走っています。かつて世界的な人気を誇ったK-POPが、近年その勢いを失いつつあるとの報告が相次いでいます。特に、人気グループNewJeansを巡る騒動が、業界の暗い側面を浮き彫りにしています。アメリカ市場でのK-POPの地位が揺らいでいる中、ファンや関係者からは懸念の声が上がっています。
2020年、BTSの「Dynamite」が全米チャートの頂点に立ち、BLACKPINKがコーチェラのヘッドライナーを務めるなど、K-POPは輝かしい時代を迎えていました。しかし、その後わずか2年で状況は一変しました。BLACKPINKのメンバー、ジェニーとリサのソロアルバムは全米アルバムチャートで初登場したものの、わずか1週間でトップ10から姿を消してしまいました。このような現象は、他の新しいグループでも見られ、フィジカルアルバムのセールスは好調でも、チャート順位は急激に落ち込む傾向にあります。
NewJeansは、韓国国内での論争や法廷闘争に巻き込まれ、2023年のシングル「Super Shy」の成功を十分に活かせていない状況です。これにより、K-POPの未来に対する不安が高まっています。韓国国内でも、K-POPはかつての勢いを失っていると指摘されており、音楽が韓国の文化に向けて作られているのではなく、グローバル市場を意識したものになっているとの分析もあります。
音楽評論家は、K-POPのトレンドが変化し、韓国の若い世代に響かなくなっていると警告しています。さらに、歌詞の英語化が韓国のリスナー離れを招いているとの指摘もあります。K-POPのアイドルたちは、事務所の管理下で活動することが多く、個人の自由が制限されているとの声もあります。このような状況が続く中、ファンからは「もっと個性的な音楽が見たい」という声が上がっています。
ネット上では、「K-POPは終わったのか?」という疑問が飛び交い、ファンの間には不安が広がっています。過去のヒット曲が今もストリーミングの上位にあることは、新しいメガヒットが生まれていない証拠とも言えます。業界が抱える構造的な問題が浮き彫りになっている中、アーティストたちが心身ともに健康で創造性を発揮できる環境を整える必要があるとの意見も出ています。
ただし、トワイスのように依然として世界的に活躍を続けるグループも存在しており、完全にK-POPが終わったと決めつけるのは早いとの声もあります。業界の未来に期待を寄せるファンも多く、今後の動向に注目が集まっています。K-POPが新たなムーブメントを生み出す可能性も残されているため、引き続き目が離せない状況です。