大谷翔平選手がパドレス戦で受けた死球が、試合後の議論を呼んでいる。ロサンゼルスの地元放送局、スポーツネットロサンゼルスの解説者エリック・キャロッシ氏は、今回の死球が「100%わざとである」と断言した。事態は17日に発生したドジャース対パドレスの試合で、3回表に大谷選手がパドレスの投手から右太ももに死球を受けた際に起こった。
大谷選手は一瞬悶絶したものの、自力で一塁へ向かう姿が観客の目に留まり、場内からはブーイングが巻き起こった。このプレーを受けて、ドジャースのデイブ・ロバーツ監督は即座にベンチを飛び出し、抗議を行った結果、退場処分となった。試合の背景には、両チーム間の緊張関係があった。試合前には、パドレスの1番打者タティス・ジュニアがドジャースの投手から死球を受けており、さらに前日の試合でもドジャースの選手が死球を受けるなど、両チームの間で報復行為が続いていた。
このような状況を受けて、審判は事態を重く見て競技を進行し、その後両軍ベンチに対して警告を発する事態となった。地区ライバル同士の対戦であるため、すでに複数の死球が絡む中での出来事に、今後の対応が注目されている。MLBの審判制度についても、権限が過剰であるとの意見が寄せられており、球団側も審判を変更する権利を持つべきとの声が上がっている。
試合を生中継で見ていたファンや専門家の中には、「明らかに当てに来ていた」との指摘もあり、両チームの投手が過激な投球を行っている印象が強まっている。結果的に、大谷選手への死球は報復であるとの見方が強いが、タティス選手への死球も意図的であった可能性があるとの意見もある。
大谷選手が受けた死球が、今後の試合や選手の健康にどのような影響を及ぼすのか、引き続き注視される。選手自身が最も状況を理解していると言われる中で、今後の試合における両チームの行動がどのように展開するのか、ファンやメディアの関心が高まっている。