大阪万博フードコートが、リアルカイジの世界のような状況を引き起こし、注目を集めている。約110万回再生されたこの話題は、フードコートの有料予約席と無料席の格差が、来場者に深刻な影響を与えていることを浮き彫りにしている。
大阪万博のフードコートでは、全体の約450席が有料予約制で、1席550円の料金が設定されている。この有料エリアでは、ミネラルウォーターの提供や優先的な注文サービスが利用できる一方、無料席はほぼ立ち食いの状態で、ゆっくりと座って食事をすることが難しい状況だ。特に家族連れの来場者は、子供が泣きながら立ち食いを強いられる場面も見受けられる。
このような状況に対し、万博協会は「来場者の混雑を緩和し、確実に座れるサービスを提供する取り組み」と説明している。しかし、家族4人で2200円以上の追加負担が必要となるため、経済的に苦しい家庭には利用が難しい仕組みだという批判が寄せられている。
SNS上では、「維新の考える未来は、貧乏人を無視したものなのか」といった厳しい声が上がり、来場者たちの不満が広がっている。有料席がガラガラである一方、立ち食いスペースは人で溢れかえっている現状は、まるで「カイジ」のゲームそのものだと指摘する声もある。
この問題は、大阪万博が目指す「未来の社会」の姿を問うものでもある。来場者が平等に楽しめる環境を整えることが求められる中、今後の対応が注目される。万博協会は、より多くの人々が快適に食事を楽しめるような改善策を講じる必要があるだろう。