音楽特番における選曲が物議を醸す中、視聴者の間で日本テレビの判断に対する疑問が広がっています。2025年8月11日、日本テレビ系列で放送された特別番組「昭和平成令和日本人を支えた80年80局」では、各年代を代表する楽曲が紹介されましたが、特に2020年と2025年の楽曲選出が視聴者の反発を招きました。
2020年を代表する楽曲として選ばれたのはSixTONESのデビュー曲「Imitation Rain」であり、2025年の代表曲としては新曲「Rock this Party」が選ばれました。この選曲に対して、多くの視聴者はその楽曲が「日本人を支えた」とする主張に疑問を呈しました。特に「Rock this Party」は、2025年の2月28日に配信を開始したばかりの楽曲であり、視聴者の中には「聞いたことがない」という声が多く寄せられました。
SNS上での反応は非常に厳しく、「これは忖度ではないか」との批判が相次ぎました。視聴者は、社会現象となった楽曲が選ばれず、なぜこの曲が選出されたのか理解できないといった意見を述べています。また、同じく2020年の音楽シーンで大きな話題となった楽曲と比較した際に、SixTONESの楽曲選出が事務所への忖度によるものと感じる視聴者も多かったことが浮き彫りとなりました。
さらに、特に注目を集めたのはSnow Manの楽曲が一切選ばれなかったことです。現在の日本の音楽シーンでトップクラスの人気を誇るSnow Manが無視されたことに対し、視聴者からは「おかしい」との声が上がりました。日本テレビがSnow Manの人気を無視しているのではないかとの疑念が広がる中、同局の編成戦略が疑問視されています。
このような批判が高まる中、日本テレビは特定のアーティストを支援する意図を明確にしていると見られています。特に、SixTONESとタイムレスを新たな看板アーティストとしてプッシュする戦略が影響しているとの見方が強まっています。実際、番組放送後にタイムレスの新しい冠番組が始まる予定であることが報じられ、視聴者は「これは新番組のための壮大な宣伝だったのでは」との感想を抱くようになりました。
今回の選曲が視聴者の期待に応えられなかったことは、音楽番組の信頼性を揺るがす結果となりました。視聴者は公平性と客観性を求めており、特定のアーティストへの忖度が音楽の価値を損なうことは避けるべきです。音楽は純粋な魅力によって多くの人々の心を打つものであり、忖度や大人の事情に左右されるべきではありません。
この一連の出来事は、音楽番組が視聴者の期待に応えるためにどのような基準で選曲を行うべきかを問いかけるものとなっています。視聴者の信頼を取り戻すためには、今後の選曲においてより透明性のある基準が求められるでしょう。