関西万博が開幕2日目を迎え、来場者に予想外の混乱をもたらしています。吉本新喜劇の女優・高橋安子さん(57)が友人とともに訪れた万博会場では、スムーズな入場を期待していたものの、次々と発生するトラブルに悩まされる結果となりました。
高橋さんは、開幕初日の混雑を懸念しつつも、夢島駅が予想以上に空いていることに驚きを隠せませんでした。入場もスムーズに進み、彼女は一安心。しかし、この順調なスタートは長続きしませんでした。パビリオンの予約を試みた際に、友人が予約できないという深刻な問題が発生。さらに、事前に登録しておいた自動Wi-Fiもほとんど接続できず、通信環境の悪さにも直面しました。
案内所を訪れると、さらなる驚きが待っていました。入場時にQRコードが読み込まれなかったため、未入場とみなされていたのです。高橋さんは、紙の地図を求めた際には40分待ちを告げられ、結局諦めざるを得ない状況に。開幕直後ならではの混乱が、来場者にとって大きな悩みとなったのです。
会場内では、大屋根リングや公式キャラクター「にゃ君」との出会いといった明るい話題もありましたが、注目の空飛ぶ車の体験は事前予約が必要であったため、実現できなかったといいます。万博は本来スマートフォンを前提とした企画であり、数千人が同時に接続することで問題が発生することは、専門家であれば容易に想像できることでした。
「これだけ準備期間があったのに、なぜ予想しなかったのか」との疑問も上がっており、万博の収益が大きな赤字に陥る可能性も懸念されています。また、「並ばない万博」と謳われているものの、実際にはパビリオンに入るためには予約が必須で、何も体験できなかったという来場者も少なくないと報告されています。
このようなトラブルは、万博会場のインフラが脆弱であることを示唆しており、利用者に不便を与えていることから、整備を担当した企業の見積もりが甘かったとの指摘もあります。給水設備も不足しており、数十万人の来場者に対して台数が少なすぎるという声も上がっています。
デジタル化が進む中で、アナログの手法も併用しなければならないという現実を浮き彫りにしている今回のトラブル。万博の成功が危ぶまれる中、今後の対応が注目されます。