昨年12月に急逝した中山美穂さん(享年54)のお別れの会が22日、東京国際フォーラムで開かれた。元キングレコードプロデューサーの福住朗氏がお別れの言葉を読んだ。 【写真あり】中山美穂さんお別れの会 関係者への「香典返し」は大好きだった「下町のナポレオン」 福住氏は中山さんにとっての“育ての親”。福住氏がデビュー前の中山さんの歌声と表情に惚れ込み、中山さんを見いだした。 福住氏は「本当はこんな形でお別れしたくなかった。順番が逆だしあまりにも残念すぎる」と悲しみをあらわにした。 中山さんとの出会いを「初めてあなたに会ったのはあなたが12歳、中学生の時でした。澄んだ大きな瞳のまなざしに、あなたの歌声を聞く前からこの人が良いな、秘めたものがあると感じていました」と回想。「その数日後にスタジオに入って、オーディションをしました。声の透明感と、歌う表情の良さに素晴らしい逸材と確信しました」とその衝撃を振り返り、「1年後レコードデビューし瞬く間にスターの仲間入りをしましたね。それから、あなたはもちろん私たちスタッフもしばらくの間は無我夢中で走りました。あなたは私達を今まで想像したことがなかった世界に連れて行ってくれました」と語った。 「ダブルミリオンやビリオンセラーを出すなど約40年間にあなたのパフォーマンスそして、あなたの残したものは鮮やかな映像とともに折々私達の心に残っていくでしょう」と中山さんの功績を称えた。 「美穂さん、あなたはいつも他の人を気遣い、優しい心を持ち続けていましたね。ファンの方や弱い人たちへの姿勢は終始変わりませんでした」と人柄をしのんだ。「あなたの一生のテーマだったらエンジェル。人々への愛を引き提げて、エンジェルに転生したんでしょう。ならば、この会場の中のどこかにいて、優しい眼差しでみんなを見守っているのでしょう。こんなことを言うとおとぎ話が過ぎますか?」と優しい口調で語りかけ、「美穂さん。私たちの前に現れてくれて本当にありがとう。私たちと一緒にいてくれて本当にありがとう。心から感謝します」と感謝。 「愛の一生を貫いた美穂さん。あなたにもう一度、会いたい」と天国の中山さんに呼びかけた。