元交際相手からの執拗なストーカー行為が悲劇を招いた。岡崎朝日さん(20歳)が先月、川崎市の元交際相手の自宅で遺体として発見された。彼女の遺体を発見したとして逮捕されたのは、27歳の白井秀幸容疑者。岡崎さんは、白井容疑者からのストーカー行為を警察に何度も訴えていたが、その警告は無視され続けた。
現場は現在、黄色い規制線で囲まれ、辺りには焦げ臭い匂いが漂っている。ストーカー事件の深刻化は他の地域でも続いており、昨年11月には札幌市のガールズバーで起きた爆発火災が元交際相手によるものであることが判明。女性従業員は火災に巻き込まれ、男は意識不明のまま搬送され、その後死亡した。
ストーカー行為の被害者は、身の危険を感じて警察に相談するが、その後も男からの執拗な連絡が続くケースが多発している。最近のデータによると、ストーカー規制法に基づく禁止命令は年々増加しており、2023年には54件に達した。さらに、旭川市では別のストーカー事件が発生し、27歳の男が元交際相手の自宅の窓を割った疑いで調査を受けている。
ストーカー問題に対する啓発はまだ十分ではなく、多くの人が深刻さを認識していない。専門家によると、現行のストーカー規制法には限界があり、被害者が早期に支援を受けることが重要だという。ストーカー被害から身を守るためには、まず警察に相談し、その後に専門家の助言を受けることが推奨される。弁護士と連携し、適切な対策を講じることが被害の拡大を防ぐ鍵となる。
この事態は、社会全体がストーカー問題に対する理解を深め、被害者支援を強化する必要性を浮き彫りにしている。私たちは、こうした悲劇を繰り返さないために何ができるのか、今一度真剣に考えなければならない。