産経新聞社とFNNの参院選情勢調査では、躍進する見通しの国民民主党と参政党が、若年層や現役世代の受け皿になっている状況が浮かんだ。比例代表の投票先を尋ねたところ、18~29歳では国民民主と答えた人が最も多く、30代と40代では参政がトップだった。
【ひと目でわかる】比例代表の当選はどうやって決まるの?
18~29歳で国民民主を選んだ人は21・5%を占めた。次に多かったのは自民党の19・5%で、参政17・7%、立憲民主党13・1%と続いた。
30代では参政が22・2%で最も多く、2番目は国民民主の18・3%だった。自民は13・0%、立民は6・7%の回答しか得られておらず、参政と国民民主が与野党第一党を上回る勢いを示した形だ。
40代でも参政は19・3%で最多となり、次いで自民16・1%、国民民主12・5%、立民11・7%の順で割合が高かった。
一方、50代以上の各年代では自民を挙げる人が多かった。
50代では自民が18・2%でトップとなり、参政16・1%、立民12・2%、国民民主9・9%と続いた。60代でも自民は最多の23・4%を占め、2番目は立民の16・5%、3番目は参政の11・3%だった。
70歳以上は自民35・1%、立民22・2%の順で多く、参政は4・6%、国民民主は3・8%と低調だった。
他の年代と比べると、70歳以上では公明党と共産党を選んだ人の割合が高く、公明は3番目の8・7%、共産は4番目の8・5%を占めた。全年代の合計では、公明は6・5%、共産は5・6%にとどまっており、両党に対する高齢者からの支持の厚さが際立った。