大阪万博が開催される中、学校の遠足で訪れた小学生たちが、厳しい現実を直球で語る姿が話題となっています。平日にもかかわらず、多くの学校が社会見学を目的に訪れ、会場は子供たちで賑わっていますが、彼らの表情は次第に曇っていくばかり。特に、人気パビリオンの予約が取れず、期待していた体験ができないことに不満を抱く声が上がっています。
ある小学生は、「もっと見たいから家族で来たい」と話し、別の子供は「万博はもういい。スマホで見てる方が楽」とストレートに表現しました。熱中症の危険が高まる中、長時間の行列に疲れた子供たちは、待機中のイライラを隠せません。トイレは意外と空いているとのことですが、人気パビリオンは23時間待ちが常態化しており、学校単位での訪問は「無理ゲー」と化しています。
教育現場の教師たちは、子供たちの意見を受け止めつつも、無言の圧力を感じている様子。教師の一人は、子供たちが正直に感想を述べることに驚きつつも、「学びの場としての意義がある」と述べましたが、子供たちの心の声は明らかです。
この状況は、万博の意義を問う大きな問題を浮き彫りにしています。入場者数を増やすために無理に学校単位の訪問を推進する大人たちの姿勢が、子供たちの貴重な体験を奪っているのではないかという疑問も。これからの万博が、真の意味での「学びの場」として機能するためには、何が必要なのか、早急な検討が求められています。