社会学者の古市憲寿氏が自身のX(旧Twitter)で、元タレントの中井正弘氏に関するフジテレビの第三者委員会報告書に対する反論を行い、注目を集めています。古市氏は、報告書の内容に関して中井氏側の代理人弁護士が主張した内容と食い違っている点を指摘しました。
12日に行った投稿の中で、古市氏は、中井氏の代理人弁護士が提案した守秘義務の解除に関する内容を取り上げました。第三者委員会の報告書では、中井氏が守秘義務の解除に応じなかったことが、態度が悪いとされる根拠の一つとして記載されています。しかし、代理人弁護士は、中井氏側から守秘義務の解除を提案したにもかかわらず、委員会がその提案を受け入れなかったと述べています。
古市氏はこの不一致について、「これが事実なら、本当にひどいよね」とコメントし、委員会の判断に対する疑問を呈しました。彼は、守秘義務解除が必要ないと判断したにもかかわらず、中井氏の態度を問題視するのは大きな矛盾であると指摘しています。さらに、古市氏は「どうしたら良かったの?」と皮肉交じりに述べ、第三者委員会の対応に対する疑問を強調しました。
この古市氏の発言は、第三者委員会の調査プロセスや報告書の信頼性について再び議論を呼ぶものとなるでしょう。ネット上では、彼の指摘に対して賛同する声が相次ぎ、委員会の信頼性や中井氏側の主張に対する疑問が広がっています。
一部のコメントでは、「第三者委員会と名乗るだけで、実際には第三者が存在しないのではないか」との指摘や、「中井氏側が解除提案をしていたのに、態度が悪いとされるのはどういうことか」との疑問も寄せられています。また、委員会のメンバーに対する関心や、フジテレビがどのように説明するのかについても関心が寄せられています。
この問題は、テレビ局が設置する第三者委員会の信頼性に対する疑問を浮き彫りにしており、今後の展開に注目が集まります。古市氏の指摘が事実であれば、報告書の信頼性は揺らぐ可能性があり、委員会がどのように反論するのかも注視されるところです。今回の一連の事態は、メディアの調査の進め方や、被害者の証言の重要性についても再考を促すものとなるでしょう。