天皇皇后両陛下と愛子さまが沖縄戦の最後の激戦地、摩文仁を訪問され、戦争の記憶を共有する感動のひとときが繰り広げられました。この訪問は戦後80年という節目に行われ、両陛下は沖縄戦の犠牲者を称え、遺族たちと心を通わせる貴重な機会となりました。
午後3時半、天皇陛下と愛子さまは「平和の石」を訪れ、そこに刻まれた24万人の犠牲者の名前に思いを馳せました。天皇陛下は2022年以来の訪問であり、愛子さまにとっては初めての体験です。特に、今年新たに342人が国名されたことに触れ、戦艦大和の乗員の名について質問される姿が印象的でした。
その後、国立沖縄戦跡記念館での訪問では、沖縄戦の遺族とともに白い花束をささげる場面がありました。遺族たちに寄り添い、「大変でしたね」と声をかける姿に、戦争の傷がいかに深いものであるかを痛感させられます。「平和がどれほど尊いものであるか」という言葉が、心に響きました。
愛子さまは沖縄戦を生き延びた人々の証言を読み上げ、その内容に衝撃を受けた様子も見られました。極限状態での凄惨な出来事を知り、戦争の恐ろしさを改めて実感したようです。看護要員として戦場を共にした方々との対話では、壮絶な戦争の記憶に向き合い、家族としての絆を深める貴重な時間となりました。
両陛下と愛子さまは、当初の予定を超えて、遺族との対話にじっくりと耳を傾けられたことが印象的です。明日には那覇市の津丸記念館や小桜の党、さらに手理場を訪問する予定です。この訪問を通じて、沖縄戦の記憶と平和の大切さが次世代へと伝えられることを願っています。