ロサンゼルスで移民政策に対する抗議活動が激化している中、ドナルド・トランプ米大統領は9日、700人の国境警備隊員を派遣するよう命じました。この決定は、抗議活動の取り締まりを強化するためのものであり、数百人の修平も既に展開されていることから、地域の緊張が一層高まる可能性があります。
トランプ氏は、記者団に対し、抗議活動の背後には「プロの先導者」と「氾濫者」がいると主張し、移民に対する抗議参加者に対してこれまで以上に厳しい対応をすると誓いました。さらに、SNSでは暴動に対処するために修平を配備したとし、もしそうしなければロサンゼルスは完全に壊滅していただろうと述べました。
これに対し、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、X(旧Twitter)でトランプ氏の対応を「狂気」と非難しました。知事は、兵隊たちは民主主義を守るために多くの戦争に名誉ある従軍をしてきたと指摘し、独裁的な大統領の幻想を実現するために自国民に対処させるべきではないと主張しました。この発言は、トランプ氏の政策に対する強い反発を示しています。
トランプ氏の指示により、ロサンゼルスでは不法移民に対する取り締まりが強化され、118人が適法に逮捕されています。このことに対する抗議活動は激化し、パトカーへの投石や警察署への放火など、暴力的な行動が見られています。抗議活動の参加者は累計で20万人を超えており、1992年のロサンゼルス暴動以来の大規模な動きとなっています。
この状況は、アメリカ内部の分裂を引き起こす可能性があり、国民の間に深刻な対立が生じています。移民問題に関する意見は分かれており、不法移民の存在がアメリカ経済に与える影響についても議論が続いています。トランプ氏の政策がどのような結果をもたらすのか、今後の展開が注目されます。