元フィギュアスケーター羽生結弦さんの元妻であるバイオリニスト末延麻裕子さんが、結婚生活の裏側とその後の苦悩を赤裸々に語った。彼女は、昨年11月に羽生さんとの離婚を発表したが、それから約1年が経過した今、彼女の心境や現在の活動について明らかにした。
末延さんは、11月16日に下関グランドホテルで行われた演奏会に出演し、約80人の観客を前に自ら作曲した曲を披露した。演奏の前に彼女は「悩むこの瞬間も人生の中のすごく大切な一部なんだなと気づかされた」と語り、聴衆に大切な人を思い浮かべながら楽しんでほしいと呼びかけた。
羽生さんは昨年8月4日に結婚を発表したが、そのわずか105日後の11月17日には離婚を報告した。結婚発表当初から、羽生さんの結婚相手に対する関心は高まり、メディアでは様々な憶測が飛び交った。結婚の背景には、2019年のアイスショーで知り合った二人の水面下での交際があったとされ、羽生さんは新婚生活を宮城県仙台市でスタートさせた。
しかし、羽生さんはSNSで離婚を発表する際、「私は一般の方と結婚いたしました」としつつも、誹謗中傷やストーカー行為に悩まされたことを明かした。彼は、妻と自身を守ることが難しくなり、離婚を決断したと説明した。この発表に対し、末延さんの代理人は、彼女が羽生さんから「抑圧されていた」と告発したことが報じられ、注目を集めた。
末延さんは、羽生さんの母と姉から外出を禁じられ、プライベートでのバイオリンの練習すらできない状況に置かれていたという。彼女は、結婚当初はうまくやっていきたいと願っていたが、次第にその状況が彼女にとって耐え難いものになったと明かしている。
現在、末延さんは離婚後の活動を活発化させており、ディナーショーやコンサートへの出演を通じて新たな道を歩んでいる。演奏会の終盤では、「人生は回り道しても何があってもいいから、大きな心を持って進んでいきたい」と語り、ポジティブなメッセージをファンに送った。
羽生さんもまた、プロフィギュアスケーターとしてのキャリアを順調に重ねている。この1年、二人はそれぞれの道を歩み続けており、末延さんは新たな挑戦に向けて前進している様子が伺える。彼女の言葉は、過去の苦悩を乗り越え、未来に向かって歩む強い意志を示している。